さつきちゃん、菜津子ちゃん・・!

「昨日はゴメンねー、暖音ー。同意求めちゃってー。悪口言いふらしてた時嫌なことあってイライラしててー八つ当たりなだけだったんだぁ」

「登校一緒になって話してるうちになんかなー(笑)心配かけた!」

(仲直りしてる!)

「お~い、暖音?何ニヤニヤしてんだよ?」

「えへへー。2人が仲直りしたから!」

(あのノートは本当に願いが叶うんだ!)
(願いを書いて指令をこなせば叶う!)
(何でも叶うんだ!)



【聞こえたか?】

「勿論♪種ができて芽が出始めた」

【・・慣れたか?】

「慣れたよ、流石に。もう7年?経つんだし」

【そうだな。契約を交わして7年。人間は何も変わっていないだろう】

「そう?僕には休みなしに変わってる気がするよ」

【そうか】

「そうだよ」



それからというもの、暖音は誰かが困っている、助けたいと思うたびにノートを多用していた


『明日、授業参観でクラスのみんなが活躍できるようにしてほしい
ティッシュを燃やせ』


(終礼で先生が授業参観も様子賞賛してくれてたなぁ。おかげで宿題なかなったし♪)


『山本大子(やまもと ひろこ)ちゃんが、もう陰口を言われないようにしてほしい
気に入っているハンカチを燃やせ』


(お気に入りのハンカチは犠牲にしちゃったけど一日で人気者になって大子ちゃん嬉しそうだったなぁ♪)

友達との写真、友達から貰った手紙、昔から大事にしているぬいぐるみなど。
多くを犠牲にし暖音は願いを叶え続けた。


・・・・ある帰り道

(桜(さくら)ちゃんと秋木(あきぎ)君、付き合えてよかったなぁ~♪)
(今日は何願おうかなぁ♪)


ガシャンっ
ウ゛ぁウ ウ゛ゥゥゥ  ワゥゥゥゥ

(あ。犬だ)
(そういえば近所に保健所あったなぁ)

「!」

(今までクラスの人の事ばっかりだったけど、、うん。決めた♪)


・・・・その晩


『近所の保健所で苦しむ動物たちの気持ちが聞こえるようになりたい』


(気持ちさえわかれば私にできることがでてくるはず!)

「おやすみなさい」



【そろそろだな】

「そうだね。また新しい人みつけないと」



・・・・朝


『近所の保健所で苦しむ動物たちの気持ちが聞こえるようになりたい