・・・・その晩

(さつきちゃんと菜津子ちゃんに仲直りしてもらいたいのは本当だし)
(自分に何できるか分からないもんね)
(ダメもとっ、騙されたと思って書いてみよう!)


〖倉本さつきちゃんと示野菜津子ちゃんを仲直りさせてください〗


「なーんて、ね。でも・・」

『朝開いてみてね♪』

「信じてるわけじゃないけど・・寝よ!」



【使い始めたみたいだな】

「んー、そうだねー。全然信じてないわけじゃなさそーだし。純粋な彼女がどう変わっていくか・・。フフッ。楽しみ♪」

【人間というのは白ければ白いほど汚れやすい】

「確かにねー。しかも汚れはじめる年齢が高いほどその汚れは濃く、染みやすい♪」

【ゼロ。随分と悪魔みたいなこと言うじゃないか】

「悪魔ぁ?僕が?悪魔に言われると異様にリアルだからやめてよ、ロム」

【そうだな】



・・・・朝

ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピッ

「んーーッ・・・」

騒々しい目覚ましの電子音の中暖音は起きた。

「まだ眠いー・・二度寝したいー・・ん?」

『朝開いてみてね♪』

「ゼロ・・・ノートッ!!」

一気に覚醒してベッドを飛び降りた暖音は急いでノートを開いた。


〖倉本さつきちゃんと示野菜津子ちゃんを仲直りさせてください


「や、やっぱりねっ!なにか起こるわけないよねっ。別に信じてたわけじゃないし」

(なんて、、ガッカリしてるし。・・あれ?下の方に何か書いて・・)


ティッシュペーパーをちぎり捨てろ〗


(何コレ、、指令?)

「こんなのなかったよね・・。ティッシュかぁ。うん!ダメでもともと!やってみよ♪」

暖音は準備をし、家を出る間際にティッシュをちぎり捨てた。

「いってきます」

・・・・学校

「おはよー」

「「おはよっ!暖音!」」