『見つめているだけ』

“好き、好き、大好き”

そんな言葉に憧れていた頃のあたしは、もういない。

何故なら、恋という言葉を、言葉の意味を…知ってしまったから。



「さようなら」

彼女はチャンスを見つけては頭を軽く下げ、彼に挨拶をした。

運が良ければ、彼は頭を下げ返してくれるか、「さようなら」と返してくれた。

だからと言って、彼女が朝の「おはよう」を言えるはずがない。

休み時間に彼と話すことも出来ない、なんの接点もない。

ただ、ただただ、授業中に彼の後ろ姿を見つめ、休み時間に彼を盗み見るだけ…。

給食で彼が給食当番になったら、彼女はいつもより多く配膳をした。

相談する相手なんかいない、何故そんなに気になるか、理由がわかっていても、言う相手もいない。

いたとしても、彼女は言う勇気がなく、話を焦らすだけ。

そして最終的には諦め“また、言う機会を失った…”と落ち込む。

今までだって気になる人はいたはずだった。

だけど何故か彼だけを、ただ彼だけを気にしていた。

なんで…と戸惑っている彼女は、話すことも出来ない彼との距離が、苦しかった。

彼は滅多に異性と関わることはない。

だから、異性と関わっているところを見ると、胸になにか熱いものが込み上げてきて、苦しかった。

その苦しみから抜けようと、漸く決心し、もう関わらないと決め、挨拶をやめた。

しかし、挨拶をしないで帰っていく彼を見ると、やはり悲しさは込み上げてくるものである。

彼女は自身の眉が下がっていることに気付かなかった。

視線は帰っていく彼の後ろ姿を捉えたまま…。


この想いを、時間は解決してくれるのだろうか―――




『夢で君と』

まだ風が冷たいこの時期。

少女は自分以外の誰もいない部屋で、「おやすみ」と言い布団に入った。



お天気お姉さんが言っていたとおり、空は晴れていた。

空を見上げれば、十にも満たない雲の数。

少女はジェットコースターの前に並んでいる人達を指で差した。

「今ならすぐに乗れるよ!!」

はしゃぐ少女を見て、少年はフッと笑みをこぼした。

「そんなに急がなくたって、乗れるけど…転ぶなよ!!」

呟くように言ったかと思うと、大きな声でそう言った。



「楽しかった!!また来ようね!!」

「…あぁ、来よう」

オレンジ色の雲を見ながら、少年は目を細めてそう言った。

そんな少年を見て、何故か少女の心は震えた。


“どこか遠くへ、私の知らないどこか遠くへ行ってしまう…”


そんな根拠のない焦りが、少女を怯えさせた。

彼のすぐ近くにいる、他の誰でもない私が。

しかし、そう思えば思うほどに、少年は遠ざかっていくような気がした。

咄嗟に伸ばした手は、虚しく空を切った。

そして次の瞬間、少女は思う。

“目の錯覚だろうか”と。

歩いてもいないのに、少年は遠ざかっていく。

何故か自らの足が動かないことに、少女は苛立ちと悲しみを感じていた。

足が動かないだけではなく、声も出ない。

気付けば、意識すらも失っていた。


「待っ…て………」


頬に流れた妙に温かい雫。

少女は、泣いていた。



なんてリアルな夢だろう、と少女は思った。

「………夢…?」

ハッとして、今の今まで見ていた“夢”を思い出した少女は、布団の中に潜った。

現実では有り得ないことだから、見れて嬉しい。

でも夢だったってことと、離れてしまうということが、どうしようもなく悲しかった。

「好き…」

ほら、口にしてみると、こんなにも“悲しい”と“愛しい”という気持ちが湧き上がってくる。

告白する勇気を持たない…いや、持てない自分が、無償に悔しかった。

「好きっ…好きなのっ…ぅっ…」


“大好きなのに、なんで気持ちを伝えられないの”


乾ききっていない頬に流れた涙は、涙の痕を頬に残して、落ちた―――






【 リクエスト 】


――まだ見ぬあの場所で、誰と出会い




いったい誰と、恋に落ちるのか――




こういうの書いてほしい!

気に入った短編なかったなぁ…

こんなの面白そうじゃない?

ネタの提供します!



そんな事を思ってる人も思ってない人もおはよう、こんにちわ、こんばんわ!(笑)

ちょっともうネタが尽きたので、助けてほしいです(^_^;)

リクエストは感想ノートにお願いします!

書き方は下の通りに!


*

タイトル『新たな日常』
(書かなくてもいい)

分類、幼馴染

主要人物、少女と少年

内容、迎えに来た少年は親のいない少女と少し近所迷惑な声で話をしながら登校する。そこで少年が寒さに震える少女の手をポケットに入れる。帰り道、少年は少女に告白し、少女はそれに答えた。近所の人が幸せそうな二人の姿に不思議そうな声音で呟いた。

理由、突然思いついた

*


理由は読みたかったから、でもネタの提供、でも書いてほしかったでもなんでもおkです!


短くて四日、長くて一週間で書き上げるつもりなので、気長にお待ちください(>人<;)

書き終わって小説に公開した場合は、表紙に書いておきます(=^ェ^=)


それでは、感想かリクエストをお待ちしております( ´ ▽ ` )ノ



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