え…っ





空斗の手の平の中には指輪があった。





そして、あたしの左の薬指に指輪をそっとはめる。





「これ…まだ本物じゃないけど、いつか…それまでの約束。」






あたしの頬に温かいものが流れる。






「琴音。俺とずっと一緒にいてくれるか?側にいてくれるか?」





空斗の優しい笑顔。






「うん、あたりまえじゃん。」





あたしは空斗に抱きついた。





「命をかけてお前を幸せにするから。」





そして、空斗があたしにキスをした。





「ありがと。でも、命は大切にね。」




「あぁ」




あたし達は微笑みあった。