その日から、拓哉は頻繁に私に会ってくれるようになった。



休日もよく遊んだし、平日も一緒に帰るようになった。



ただ一つ。



「ねぇ…まだ別れられないの?」



「…ごめん。」



「…。」



この会話が、もう何回続いただろうか。



でも、私は信じているんだ。



拓哉が梨華ちゃんと別れて、私だけのものになってくれるって…。