帰りながら、私は考えた。



もしも、拓哉と付き合っていることが、梨華ちゃんにバレたら…



このまま付き合っても、芹を傷つける…



それならもう、拓哉と別れたほうが…



家に帰ると、机の上の写真立てには私と拓哉。



それを見ると、改めて思う。



「好きです。」



やっぱり別れたくない。



芹も梨華ちゃんも、傷つけたくないけど、私は拓哉が好きだから。