私は芹を追いかけた。
「待ってよ芹!」
「来ないで!」
追いつくと、芹は一枚の写真を渡した。
「え…これ…」
写真に写ってるのは、拓哉。
「何で…」
「愛羽。」
芹は、真顔になっていった。
「せ、芹?」
「私たち、最初から友達になんてなれなかったんだよ。」
「そんな…」
「私、拓哉くんが好きだった。
愛羽の片思いなら我慢できたのに、
なのに、付き合ってたなんて…」
「何で…何で言ってくれなかったの…?」
「言えるわけないでしょ!?それに、言ってくれなかったのは愛羽も同じじゃん!」
「あ…」
「愛羽、もう話しかけないで…」
そう言って私たちは、別れた。