「愛羽!いた!」



「芹…」



「拓哉が倒れたって!」



「え!?」



「熱があったらしくて…」



「ありがと芹!」



ダッ



私は走って、保健室に行った。



「先生!拓哉は…」



「今落ち着いて寝てるわ。あなたも落ち着きなさい。」



「はぁはぁごめんなさい…」



「先生、電話してくるから、中原さんここにいてくれる?」



「はい、もちろんです」



先生がいなくなって、わたしはベッドに寄った。



サラッ


拓哉のサラサラな髪を撫でながら、拓哉を見ていた。



熟睡中みたいだ。



「私ね、拓哉とつき合えて、ホントによかった。拓哉のこと、大好きだよ。」



「え…?」



バッ



振り返ると、芹がいた。



「つき合えてって…え?」



「芹…」



「つき合ってたの?」



「う…ん」



「いつから?」



「先月くらい…」



「何で…?」



「え…?」



「何で言ってくれなかったの!?」



「ごめん…拓哉との約束で…」



「私たち、親友じゃなかったの!?」



「親友だよ!私芹のこと大好きだよ!」



「でも私より拓哉を、親友より男をとるんでしょ!?」



「違う!」



「もういい!愛羽なんて嫌い!」



「芹!」