そして入ってきたのは……


「吉村柚って言います!仲良くしてな-♪」


わぁ、関西人だぁ。
背、高いなぁぁ。



「じゃ、吉村は藤野の前に座ってっ」


……
…………

は、はぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!??

私の前!?
後ろじゃなくて前!?


「了解-っ」

そう言って、吉村クンは私の前まで来て、ニコッと笑い
席に座った。


「俺、柚!!アンタの名前、何て言うん?」

『…え!?わ、私!!?』


私の方に振り向いた吉村クンの
整った、綺麗な顔に私は思わず、ドキッとした。

『……藤野魅奈です』

「魅奈チャンって言うんか!べっぴんさんやなぁ」

その、八重歯が見える
爽やかな笑顔に私は、今までに抱いたコトのない、感情で溢れる。


すごく…
キュンとしたかも……