「今日の予定は、七時から、瑠璃吉会社のパーティーに参加。その後に豊瀬庵にご訪問…」


『ハイハイ、分かったから早く、学校行かせてよっ』

「坊ちゃま、お待ちを」

そしてメイドは、俺のネクタイを
きつくしばる。

「ネクタイが、ゆるんでおりました…」

『…じゃあ、行ってくるね』



ガシャン

大きな扉を閉めた。


俺は、間宮光夜。

親父一人。
執事一人。
メイドが十人。
庭係三人。


の、金持ち家族に生まれた。

お袋は、ガンで死んだから、今はもういない。


まぁ、そんな感じで俺の一日が始まるわけで……