「いぃってーーーー!!」

俺、N高校に通うエリート高校生。

勉学・部活を励んでいて

この高校生活を謳歌している。

もちろん、可愛い彼女も・・・



っと言うのは真っ赤な“嘘”。

僕の名前は成宮翔。

極一般の高校に通う

極普通の高校2年生。

頭と顔は普通で

部活にも入っておらず。

もちろん、そんな俺には彼女歴“0”。


そして今、学校の廊下に何故かバナナの皮が捨てており、ずっこけていた


「誰だよ・・・バナナの皮捨てた奴・・うぅ、呪ってやる」

「ハハハ、そんなベタなものに引っかかるお前もドジだよな(笑)」


今、僕と話しているのは同じクラスの友達の斎藤悠。

頭も顔も良し。

おまけに運動神経抜群でサッカー部のエース。

とても良い奴で僕とは真反対・・・

でも、何故か彼女は作らないらしい。


「ハァ・・・」

「どうしたんだ?ため息なんてついて」

「いや、唯、自分の普通差に嫌気がさしただけさ・・・ハハ・・ハハハ・・・」

「おーい、帰ってこい。なんか怖いぞー」


・・・こんな普通な僕でも何か夢中になれる事がないかな

そう、例えば――恋――とか


「なあ、早く教室に入ろうぜ」

「うん、そうだね」

ガラッ


今日も僕は普通の日過ごすのだった

あの子が来るまでは―――