「遠慮しとくよ。お邪魔になりたくないし」
「邪魔なんかじゃねぇよ。俺とお前の仲だろ?」
ほんと、酷い人だ。
僕が男だからこんな想いを抱えてるだなんて、夢見てもいないんだろう。
「今日は用事があるんだ。悪いね。」
僕は角を曲がっていく。
彼との距離は開くばかり。
将来彼は彼女と結婚して、家庭を築くだろう。
彼との距離は開くばかり。
愛を知ってしまった僕が、彼を忘れるのには
――まだ少し時間がかかる。
だから今は、この頬に涙を流させて。
END.
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…