「ふぅ、身体あったまったぁ。
ごちそうさま、お兄ちゃん!」
先にココアを飲み終わった夕陽が、マグをソーサーに置いて息をついた。
「ふぃ~、オレもごちそーさん。
こんな美味いココア奢ってもろて、ホンマ悪いなぁ」
続いて飲み干した赤坂くんに、朝陽さんは苦笑いしながら「…どういたしまして」と言う。
「さぁって、試合開始まで後40分だし、のんびり出発してもいい頃だね。
心花、一緒に行かない?」
「あ…!」
すっかり本来の目的が成せなかった私としては、このまま帰っても何も用事はない。
だったらむしろ、夕陽たちに付いて行ってサッカー部の練習試合を見た方が楽しいと思う。
「じゃあ、私も行く」
「うん、決まりね」
私は残ったココアを早く飲もうと、まだちょっと熱いマグをフゥフゥと息をかけて冷ました。
ごちそうさま、お兄ちゃん!」
先にココアを飲み終わった夕陽が、マグをソーサーに置いて息をついた。
「ふぃ~、オレもごちそーさん。
こんな美味いココア奢ってもろて、ホンマ悪いなぁ」
続いて飲み干した赤坂くんに、朝陽さんは苦笑いしながら「…どういたしまして」と言う。
「さぁって、試合開始まで後40分だし、のんびり出発してもいい頃だね。
心花、一緒に行かない?」
「あ…!」
すっかり本来の目的が成せなかった私としては、このまま帰っても何も用事はない。
だったらむしろ、夕陽たちに付いて行ってサッカー部の練習試合を見た方が楽しいと思う。
「じゃあ、私も行く」
「うん、決まりね」
私は残ったココアを早く飲もうと、まだちょっと熱いマグをフゥフゥと息をかけて冷ました。