「あ、いらっしゃいませ。
夕陽のお友だちの梅津心花ちゃん、だったかな」
その時、お店の奥から出て来たのは、ここの従業員である夕陽のお兄さん 朝陽さんだった。
「もぉ、お兄ちゃんったら出迎え遅すぎ!
ほら心花にも、あたしたちとおんなじココア出してあげてっ」
「はいはい、今用意するから。
あ、心花ちゃんも座って待っててね」
「あ、はい…っ」
何だか妹の尻に敷かれてる感じが否めないんだけど。
でもその優しそうな雰囲気からは、兄の威厳みたいなものは見せたりしなさそうだなぁ。
そうして一旦お店の奥に戻って行った朝陽さんはしばらく後。
湯気の立つ甘い香りを漂わせたココアを、おしゃれなマグに入れて運んで来た。
「お待たせしました。
はい、どーぞ」
「うわぁ、美味しそう!」
そう私が顔をほころばせていると、隣に座る夕陽が朝陽さんに視線を送りながら「お兄ちゃんの奢りだから、遠慮なくドーゾ」と言った。
「夕陽っ!
…ま、いいけどね」
「そうこなくっちゃ!」
ニタリと満足げな笑みを見せる夕陽。
ううーむ、ここの兄妹は妹の方が強いと見たぞ。
夕陽のお友だちの梅津心花ちゃん、だったかな」
その時、お店の奥から出て来たのは、ここの従業員である夕陽のお兄さん 朝陽さんだった。
「もぉ、お兄ちゃんったら出迎え遅すぎ!
ほら心花にも、あたしたちとおんなじココア出してあげてっ」
「はいはい、今用意するから。
あ、心花ちゃんも座って待っててね」
「あ、はい…っ」
何だか妹の尻に敷かれてる感じが否めないんだけど。
でもその優しそうな雰囲気からは、兄の威厳みたいなものは見せたりしなさそうだなぁ。
そうして一旦お店の奥に戻って行った朝陽さんはしばらく後。
湯気の立つ甘い香りを漂わせたココアを、おしゃれなマグに入れて運んで来た。
「お待たせしました。
はい、どーぞ」
「うわぁ、美味しそう!」
そう私が顔をほころばせていると、隣に座る夕陽が朝陽さんに視線を送りながら「お兄ちゃんの奢りだから、遠慮なくドーゾ」と言った。
「夕陽っ!
…ま、いいけどね」
「そうこなくっちゃ!」
ニタリと満足げな笑みを見せる夕陽。
ううーむ、ここの兄妹は妹の方が強いと見たぞ。