学校が終わったら一旦家に帰って、今日もそれからすぐに塾に行くの。
家では、今日は仕事がお休みだって言ってたお姉ちゃんが相変わらずテレビを見ながら、ゴロゴロだらだらしていた。
「何よっ
せっかく実家に帰ってんだから、のびのびさせてよぉ!」
いやいや。
それはのびのびって言うか、ぐだぐだしてるだけだよぉ。
「社会人は大変なのよぉ!
心花は土曜日で学校休みかもしれないけど、明日からまた専務の鬼面見ながら仕事かと思ったら、鬱になっちゃうんだからぁ」
「お姉ちゃん…そんなに言われちゃ、その専務さんがかわいそうだよ」
だいたいそんだけボロカスに言ってるんだから、鬱にはならないと思うよ。
なんて二言目は敢えて言わないけどね。
そもそも専務さんがどんな人かは、知らないけれど。
「あの小沢専務がかわいそう?
やだ心花、もう笑かすんだからぁ!」
何が面白かったのか、そう言ってお姉ちゃんはゲラグラ笑い出した。
…うん。
鬱にはならないよ、絶対。
て言うか、小沢専務っていう人なんだ。
…小沢先輩と同じ苗字に、思わずドキッとしてしまった。
家では、今日は仕事がお休みだって言ってたお姉ちゃんが相変わらずテレビを見ながら、ゴロゴロだらだらしていた。
「何よっ
せっかく実家に帰ってんだから、のびのびさせてよぉ!」
いやいや。
それはのびのびって言うか、ぐだぐだしてるだけだよぉ。
「社会人は大変なのよぉ!
心花は土曜日で学校休みかもしれないけど、明日からまた専務の鬼面見ながら仕事かと思ったら、鬱になっちゃうんだからぁ」
「お姉ちゃん…そんなに言われちゃ、その専務さんがかわいそうだよ」
だいたいそんだけボロカスに言ってるんだから、鬱にはならないと思うよ。
なんて二言目は敢えて言わないけどね。
そもそも専務さんがどんな人かは、知らないけれど。
「あの小沢専務がかわいそう?
やだ心花、もう笑かすんだからぁ!」
何が面白かったのか、そう言ってお姉ちゃんはゲラグラ笑い出した。
…うん。
鬱にはならないよ、絶対。
て言うか、小沢専務っていう人なんだ。
…小沢先輩と同じ苗字に、思わずドキッとしてしまった。