翌日


今日はお天気も良くって、学祭日和な土曜日だ!



早速、最初の始業ベルが鳴り響いてからは生徒たちは各々担当に付き、出し物の準備を始めた。



そんな私はクラスの出し物からは適当に抜けると、今度は料理部の準備の方へと向かう。




「おはようございます!遅くなりまし……って、わぁ!!」



部室である調理室では既にある程度準備が整っていて、教室の外装も可愛らしく飾り付けがされていた。

テーブルにはピンク色のクロス、壁にはピンク色のリボンがあしらわれている。


まるで、この教室自体がプレゼントみたい。




「おはよう、心花ちゃん。
準備ならだいたいできてるわよ」



「忍先輩っ、それ…!」



まるで忍先輩までもがプレゼントになっちゃったかのように、かわいいピンク色のシンプルな布地ドレスをまとった忍先輩は、しなやかに私の前に現れた。


え、うちのクラスの出し物であるコスプレを、もうそこでやっちゃってる感じですかっ



「今年は恋のキューピットをやらせてもらうわけだものね。
最後くらい、羽目外したいじゃない?」



「あ、はい!…………?」



ん、最後?