「だいたい、あたしのこと抱き上げたのもあなたでしょ!」

「じゃあ、しないほうがよかった?」

…それは…



「と、とりあえず。帰ります。助けてくださって、ありがとうございました!」

あたしが立ち去ろうとすると、彼が声をかけてきた。