物理室前に着いたが、結城くんらしき人は見当たらない
しばらくiPodの曲を眺めていると、下から顔を覗き込まれた
「……」
「渡会和音さんだね?急にごめんね?俺、結城隼人(ハヤト)」
どうやら私の前に現れたこの人が結城くんらしい
怜が言っていた通りかっこいい。
髪は一度も染めたことのないような綺麗な黒、小さな骨格に少し切れ長の大きな目と高い鼻
「どうも。聞いてもいいですか?」
「うん、突然色々やっちゃったからね。なんでも聞いて」
「私の名前とアドレス。どうして知ってるんですか?」
一番疑問に思ってたこと、とりあえず聞いてみた