「彼女くれー。」



雲ひとつない青空の下で叫ぶ俺。



齋籐慶太。



昼休み、屋上で親友凛太郎とランチなう☆



「慶太はいつもそれだねー。」



呆れ顔の凛太郎殿。



「だってさ、高校2年目で彼女できねーとかマジ焦るっしょ!」



決してブサメンなわけではない。



どちらかというと、上の上のほうだ。



中学の時は、毎日のように告られてたし。



でも、高校では違った。



「ファンクラブあるのになんで告られないんだろうねー。」



そう。



俺には、凛太郎にはファンクラブがある!!!



凛太郎は毎日告られてる!



でも、愛猫のハルカに夢中すぎて"彼女はいらないだ"と断ってやがる。



贅沢だ、贅沢すぎる。




しかし俺のファンの方々は皆様告る勇気がないだとか。



・・・いや、告ってくださいよ!!