キーンコーンカーンコーン…

2時間目が終った。

いつもなら晴陏と走って体育館に行くけど


あの手紙の内容が気になって体育どころじゃなくなった。


「…李潤?」


あたしの様子に気付いたのか竜紀が声をかけてきた。


「…ん、え?あ、何?」

「なした?お前なんか変じゃね?」


さすが竜紀…。
見透されてるなぁ、あたし。

「なんでもねぇよっ!」

バシッ!

と元気に振る舞うあたしを見て
竜紀は不安気な顔をした。


英菜と晴陏は鈍感だから気付かずに先に体育館に行ってた。




あたしは竜紀に先に行っててと言いトイレに走った。

竜紀は「わかった。」と言って体育館へ行った。