あたしは2週間程眠って居たらしい。


目が覚めて現実を見る。

目の前には
泣き過ぎたのか目が赤く腫れてるお母さん。

英菜と竜紀も居た。

けど…1人足りないよ…?





あたしの目の前にはもう








晴陏が居ない…。






「晴…陏…………?」


「せいたぁ…!」
上手く話せない。




…晴陏どこ?





―ズキッ

「痛…っ」



傷が痛む。





「晴陏に…会い…たい。」



―また来ような!



「…!」



「海…!」



「行かなきゃ…」




ただ会いたくて




その気持だけがあたしの傷薬となった