頭から黒っぽいドロドロした
液体が流れる。


―…何……コレ…。






寒気が襲う。



死に近付いているような感覚




身に覚えの無い痛み。


景色も…空気も…


全てが遠のく…―







ピーポーピーポー…


数分して救急車が来たらしい。

誰が救急車を呼んだのかも、


あたしが救急車にのった事すらも




わからなかった。


ただ、もう近くに居ないはずの

晴陏と英菜と竜紀があたしを呼んでるのだけは覚えてる…。


ここ…何処……?

真っ暗で何も見えない。

―…夢?



―…「…ぃ…ぅ…」


―…誰?
一筋の光が射している


―…「…李……潤……」


―…晴陏……?


―…「り~う~!!」


―…ナニ…コレ…あたし…死ぬの…?


―…「俺絶対李潤を守るから。」


―…ねぇ…ねぇ!ここから出してよ…!!


―…晴陏ぁ!晴陏!せいたぁ!!!