図書館は整形外科の廊下をまっすぐ進み、 階段を二階のぼった三階にある。 通るには、また声をかけられることになるが。 一度だけならいいか、と 通ることにした。 これが。 たったこれだけの偶然が この先のあたしの未来を変えるなんて 本当にまだ、この時は思わなかった。