「何」と、あたしはふてくされながら言う。 「ん?千尋、機嫌悪いじゃん?あ、もしかして、唇の方がよかった?」 またまた意地悪な顔で言う凛人。 あたしは凛人を突き放して「そんなわけないでしょ!」 と自分の席に走った。