「は、い…」



市原君はあたしの腕を引っ張ってスタスタと歩いてくから、あたしも着いてくしかなかった。



そして家まで送ってもらう事に。




家の前まで来たから

「あの、ここで大丈夫です。ありがとうございました」

と言う。




市原君はずっと掴んでいたあたしの腕を離し「じゃ、また明日な」と言う。



それからあたしの頭をぽんぽん叩く。







出会ったあの日の放課後と同じ様に、市原君は手をひらひらさせながら帰って行った。