そして教室にはおそらくあたし達以外誰もいなくなった。




市原君が口を開く。


「早速だけど今日、空いてる?」




ゔっ。

絶対練習の事だよね…



別に、特に用事はないんだけど。


今日はあんまり練習したい気分じゃない…




「あの、ちょっと今日はむ…」



言いかけた。






ーーー市原君に壁に押し付けられて、目を丸くする。



「えっ…」




すると市原君は意地悪そうな顔で

「まさか俺の誘いを断るわけないよな?」

と言った。





⁈⁈⁈

いっ、市原君⁈