「久しぶり、千尋。寂しかったろ?」

「………」

「んだよ、それ。せっかく久しぶりに学校行けんのに」




あの日から約2週間後。


ずっと休んでた凛人が、学校に来れる様になった。


すっごく長くて、学校に行く意味すら見失いかけてた。




本当は、やっと会えて、凄く嬉しい。



「…寂しかった……嬉しい」




下を向きながら素直になってそう言うと、さっきまでぶつぶつ文句を言っていた凛人がピタリと止まる。



気になって顔をあげると、耳まで真っ赤に染めた凛人。


「えっ……」



て、照れてる⁉



あたしが顔を覗き込むと、凛人は「んな見んじゃねぇよ」とそっぽを向く。