不思議に思っていると、美雪さんからの思いがけない言葉に、今度はあたしが目を見開く番だった。
「ばあちゃん、3ヶ月前に亡くなってるよ」
「…え?」
「凛人もよくそんな嘘つけたわね」
美雪さんは呆れながらジュースを一口飲んだ。
え……待って。
つまり、
先に帰ってた理由は、おばあちゃんの介護じゃなかったの?
………じゃあ、なに?
やっぱり、凛人にはなにかあったんだ……
「……凛人に、なにがあったんですか?」
あたしの声は、自分でもわかるほど震えていた。
美雪さんはコップを置き、あたしに向き直る。
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