しばらくして、美雪さんがレモンジュースを持ってきてくれた。


「レモン、大丈夫だったかな?」


美雪さんは丁寧にそう聞いてくれた。



「全然大丈夫です!レモン大好きなので」




レモンジュースを一口飲んだあたしは、いてもたってもいられなくなっていた。



階段を上がれば、すぐそこに大好きな凛人がいる。


美雪さんには凄い失礼だけど、今すぐにでも凛人に会いたかった。




たった1日会えないだけで、こんなにも寂しくなるなんて思ってもいなかったから。




「あの…」