「傘ん中入れろ」

「はい…」



入れてもらうくせに、なぜか命令形なんだよね…。


まぁ、俺様は変えられないから仕方ないのか。



1人で解決し頷くあたしを、凛人は不思議そうに見ていた。



あたし達は並んで玄関を出た。





「…体育祭」

「え?」



いや、一単語言われただけじゃわかんないから!


あたしが首を傾げると



「……俺、地味に体育祭楽しみにしてた」

「!」



嘘っ!

あたしも体育祭楽しみにしてた!


おんなじ気持ちでいた事を知って、なんか嬉しくなる。




「千尋の走る姿見れるし?」

「///」