長すぎる1日がやっと終わった。 放課後。 「千尋ー、傘忘れた」 「っえ」 あの日以来、凛人はおばあちゃんの介護にあまり行かなくなった。 あたしに気を使って行っていないのか、それともおばあちゃんの体調が良くなってきたのか。 あの時凛人が苦しそうに笑ったのは、あたしの気のせいと思う事にしていた。 きっと見間違い。 だから、気にしない事にした。