「ねぇ、あれは間違いなんだよね?あたしの勘違いだったんだよね?」




凛人からの、確かな答えが欲しかったの。



「あれは間違い。ただのいとこ」




あたしは、確かな言葉が欲しかったの。




「…あたしから離れないって、言って?…ずっと一緒にいるって、言って?」




これはただの、あたしのわがままかもしれない。



でもそれくらい、凛人と離れたくなかったんだ。


それくらい、あたしにとって凛人は大きくて大切で。





家族を失ってからの、あたしの唯一の居場所だったのかもしれない。