いざ、宮森君を目の前にすると固まってしまう。



整った顔立ち、サラサラの黒髪、長い睫毛…


凛人に重ねてしまう自分が嫌になる。




でも、凛人とは少し違うみたい。


凛人は割と人気者タイプだけど、宮森君は静かで1人でいるのを好むタイプみたい。


真剣に読んでいるその本は、なんだか難しそうだ。





ってそれより、なんて聞こう?


いきなり、凛人といるあの子は誰ですか?なんて聞けるわけない。




おどおどしていると「なに」と声がする。


びっくりして目を向けると、無表情の宮森君がいた。