「りん君っ」

「ちょっ、待てって」

「……」





……これは、夢だろうか。

いや、夢だと思いたい。





「一緒に帰ろう」と凛人に声をかけようと2-Aに行った時の事。




あたしは硬直した。




「りん君っ、りん君っ!早く〜っ、一緒に帰ろーよ」

「わかったから待てって」




…その子、誰?