『そんな事は一生ねぇよー』
凛人。
これはまた、あたしに伝えてくれてた?
この言葉、信じていい?
あたしも、一生ないと信じたい。
「…伝え続ければ、伝わるんだよね」
「ん?」
「あたしも、伝え続ける」
「おまっ、話、聞いてたのか?」
あたしは笑って頷く。
「…マジかよ……」
凛人は赤くなりながら頭をかく。
「離れる事は、一生ないって信じたい」
「……」
「ね?約束してほしい」
伝わりにくいかもしれないけど、あたしなりに伝えてるよ。
ずっと側にいたい、って。
伝わる…?
少しの間の後、凛人はふわりと笑って頷いた。
「…約束する。離れないって」
凛人は真っ直ぐにあたしを見た。
信じる。
凛人には、離れて欲しくないから。
あたしを、悲しみから救ってくれた、とても大事な人だから………