「あら、大丈夫だった?凛人」
「あ?うん」
部屋の時計を見たらもう11時を過ぎていたので、慌ててリビングに降りて来たのだ。
そしてリビングにいたのは凄い綺麗な人。
「あ、千尋。こいつが俺の姉貴の美雪っての」
凛人があたしにその人を紹介する。
「はじめまして。凛人の姉の市原美雪(いちはらみゆき)です。いつも凛人がお世話になってます」
「あっ、はじめまして!遠野千尋です」
あたしも慌ててあいさつ。
写真で見るより本物の方がずっと綺麗。
ついつい見とれてしまった。
すると美雪さんはにこにこ笑顔で
「そんなに見つめられちゃ照れちゃう。なんにも出ないわよ?」
と、冗談混じりに言った。
あたしはとっさに
「いえ!凄く綺麗な人だと思って…」
と言う。
美雪さんは「ありがとう♪」と笑った。
凛人のお姉さん、やっぱり美人さんだ。