「えぇっ⁈いつ⁈誰に⁈」
見知らぬ男子にキスされたとか……
想像するだけで吐き気がしてくる。
「…佐藤、研介」
あ……。
確かあたしに、俺にしとけだのなんだの言った人だ。
そいつに、あたしがキスされた?
あたしは唇をゴシゴシこする。
ふわり。
あたしは凛人の腕の中にいた。
「凛人…?」
凛人は震えていた。
あの日。
あたしのお母さんが死んじゃった時も、こうして抱きしめてくれてたよね。
その時の凛人の腕も、確かに震えていた。
でも力強く、優しく抱きしめてくれた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…