2人との会話を楽しんでいると、隣から「あぁ、そっちもあるか」という声。




ん?


そっちって、他になにがある?



「…ほらあそこ。夜景、綺麗だから見せに来たくて」



凛人の指差す方には、まるで宝石をちりばめた様にキラキラ輝く街。



「わぁ…」


こっちも綺麗。





「ここ、俺のお気に入りの場所」


そして笑う。




「昔よく来てた」

「そうなんだ」





それからしばらく、黙って夜景を眺めていた。