そして柔らかく笑った。




「千尋は、俺が初めて好きになった女」



そう言った。



「俺は初めての彼女が千尋で嬉しい。千尋は違うのか?」





ううん、違わない。



もう、迷わない。

凛人の彼女ですと、胸を張って言える。




「あたしも、嬉しい!」



初めての彼氏が凛人で嬉しい。






唇が重なって、あたしはゆっくり目を閉じる。



凛人の彼女になれて、本当によかった。