「…ばーか」

「⁈」



ばっ、バカ⁈


あたしはぱっと目を開ける。


なにいきなり!




「なんもしねぇよ」


凛人はくすりと笑って、あたしから離れた。


白い天井が見えた。




あたしは今、一体どうなっていたのだろうか………




あたしもベッドから起き上がり、テーブルに移動した。



テーブルにはグラスに注がれたオレンジジュースが置いてあった。


凛人から受け取り、ごくりと飲んだ。



ひんやりと冷たいオレンジジュース。


「おいしー」


思わず言うと、凛人は黙って微笑んだ。