「………」



1人で頭を抱えていると、いつもならすぐに返ってくる返事が返ってこない事に気づく。



顔を上げると、そこには頬をほんのり赤く染めた愛ちゃん。




「えぇぇぇぇぇえっ⁈」


森田愛さんーーー⁈

どうしたんですかーーーーっ⁈⁈




あたしが愛ちゃんを見て口をパクパクしていると、少したってから


「…田中海斗(たなかかいと)」


と返事が返ってくる。




田中海斗…君か。


聞いた事あるような……ないような。




「わ、私の…か、か、彼氏……なんだ?」


愛ちゃんがガチガチになって言った。



「なぜ疑問形?」

「そこは親友としてわかってよーっ!!」



…あ。

照れてるんですね?愛さん。




………ん?


えっ…



「かっ、彼氏ーーっ⁈」

「ちょっ、千尋!声大きい!」



かかか彼氏⁈

あああ愛ちゃんの⁈


ってか愛ちゃんいつの間に彼氏さんが…っ



様々な疑問が浮上。