あたしは、へなへなとその場に崩れ落ちる。


「う、浮気かと思ってた…」

「はぁ⁈バーカ。んなわけねーじゃん」



凛人はあたしにでこぴんする。


「いた…」




凛人はまた鞄の中をごそごそ。



「…で、姉貴と選んでたのがこれ」



そう言ってあたしに差し出したのは、あのアンティークショップにあったウサギのブレスレット。


「え…これ…」

「それは、3週間帰れなかったお詫び」



えっ…

すっごい嬉しい‼




すると凛人は少し顔を赤らめながら

「…一応……おんなじやつ」

と言う。



見ると、凛人の手首には、あたしにくれたブレスレットと同じもの。


それって、それって……



「…おそろい?」

「んだよ!悪いか⁈」



凛人、照れてる…

可愛い……




「いい加減立てよ。制服汚れる」


そう言って、あたしに差し出してくれる左手。



あの頃みたいに、なんの迷いもなくその手をとる。