「じゃあ、あの3週間は…バイトするため…?」
手が……震える…
凛人は「うん」と優しく微笑んだ。
あたし……そんな凛人の苦労なんて知りもしなかったくせに………
偉そうにあんな態度とっちゃって……
バカだ。最低だ。
「…で……その…女の事、だけど」
あ…
あまりの嬉しさに忘れてた。
「…その、女、さ。…………俺の姉貴」
はい?
「…えっ、おっ、お姉さん?」
凛人は苦笑しながら「うん」と頷く。
なっ、なっ、なんですとーーー⁈
「ほっ、ほんとに⁈」
「うん。あの写真に写ってんのは、間違いなく俺の姉貴だと思う。写真現物見てないからはっきりとはわかんないけど。でも最近行ったのは姉貴とだし」
嘘ーーーーーーーーーーーっっっっ!
ちょっと!
あの女子組っ!
あたしの涙を返せーーーーーーーっっ