2人で歩く道。
「3週間、一緒に下校できないって言った訳は……」
凛人は鞄から何かを取り出す。
そしてあたしの首元にそれを持ってくる。
「?」
「……よし、できた」
首元がひんやりする。
「…凛人?これ……?」
あたしの首につけられていたのは、いつかあたしが可愛いと言っていた、あの鍵型のペンダント。
どうしてこれが?
「3週間は、そのペンダント買うため」
……え…?
「あん時見たら、すっげぇ高かっただろ?でも千尋がそれ見て嬉しそうに笑ってたから、どうしても買ってやりたくて」
「えっ、凛人、お金……お金はどうしたの⁈高いって…」
すると凛人は頭をかきながら
「…バイトして貯めた」
と笑う。