そして、3週間が終わりを告げようとしていた。
登校だけはいつも一緒だったけど、あの事があってからは、愛ちゃんと登校する様になっていた。
相変わらず話さないし、屋上での昼寝も、いつの間にかなくなっていた。
まだ完全に信じ切れてないのに、少し寂しいと思ってしまうあたしは、なんか、ヘンだ。
そして、約束の3週間最後の日。
長かった授業も終わり、あたしは愛ちゃんと帰り支度をしていた。
すると愛ちゃんがいきなり
「おめでとっ☆」
と言って笑うので、びっくりして「ほえ⁈」と言ってしまった。
愛ちゃんは「なに?ほえ⁈って〜」と爆笑しながら、あたしに可愛らしくラッピングされた袋を渡す。
「愛ちゃん…これって?」
もらった袋をみて首を傾げると「えっ、まさか忘れてんの?」と苦笑する。
今日なんかあったっけ…?