「なんのご用ですか?」
屋上にはあたし達以外誰もいなかった。
今あたしの目の前にいる女子組の皆さんは知らない人ばっかり…。
中には同じクラスの子もいるんだろうけどまだ全員は把握してない。
その中のリーダーっぽい子が意地悪な笑みを浮かべて話し出す。
「凛人君の彼女さんである遠野さんには、是非是非知っておいて欲しくって♪」
「?」
なんの事だろ?
あたしにはさっぱりだよ。
そのリーダーっぽい子が携帯を取り出してなにやら見せてくる。
「ちょっとぉ、この写真見てほしいんだけどぉ」
見せられたその写真に、あたしは絶句した。
「あたし達が昨日近くのショッピングモール行ったらぁ、こんなの発見しちゃったぁ♪」
う………そ…………。
手の震えが止まらなかった。