昼休みも残りあと少しって時間になった時。



お弁当を食べ終え、あたしは自分の席で読書をしていた。

そこにいきなりやって来た女子組。



「ねーぇ、遠野さーん♪ちょっといいかな〜?」

「えっ」



春のあの、恐ろしい出来事が頭の中をかすめる。

思い出して、思わず身震い。



その中の女子1人が笑って

「暴力はしないから安心して〜♪あたし達そんな汚いマネはしないからぁ」

と言う。




言いましたね?

暴力しないですね?



あたしは「わかった」と言い、静かに席を立った。




そして、いつも凛人と来る屋上へ連れて行かれた。