授業はサボってるって事になってるけど、やっぱり屋上の空気は新鮮!
あたしは前みたいに伸びをする。
「あのさ」
「なに?」
凛人は少し躊躇ってから言った。
「…明日から3週間、一緒に下校できなくなった」
「えっ?」
さ、3週間?
なにその期間?
あたしが尋ねようと口を開くと
「3週間すぎたら、絶対一緒に帰るから。だから…ごめん」
と遮られる。
凛人の申し訳なさそうな表情に、これ以上なにも聞いちゃいけない気がした。
「そっ…か」
あたしは頷く。
「じゃ」と言い、凛人はあたしを座らせる。
「えっ…」
そのまま凛人はあたしの膝に頭をのせて、寝てしまった。