凛人と一緒に登下校する様になってから1週間がたった。



「おい。今からちょっと付き合え」

「えぇっ」



凛人があたしを引きずって教室から出て行く。



「いってらっしゃーい♪先生にはテキトーに誤魔化しとくよ〜」



愛ちゃんがいつもの様にあたし達に手を振る。



愛ちゃん⁈

あなたいつも凛人に流されてるんだよ?

空気読んで合わせなくてもいいんだよ?




そして凛人君。

今一応学校にいるんですよ?

しかも、もう次の授業始まるしね。





なんてあたしの心の声が聞こえるはずもなく。



連れて来られたのは屋上。