無事に学校に着いた。




教室に入るなり、愛ちゃんが驚いた様にあたしに駆け寄る。


あたしの赤い目を見て「どうしたの千尋!?」と、あたしの顔を覗き込む。



男の子はあたしの教室まで着いて来てくれた。



その男の子が答える。

「さっき、事故に遭いそうになって」




それまであたしの背中をさすっていた愛ちゃんは、その男の子の声を聞いて顔を上げる。



そしてびっくりした様に

「凛人じゃん」